鍋島焼
香炉について
香は古より仏儀で用いられ、清め邪気を祓うとされていました。平安時代には香りを楽しむことが広まり、時代を経て茶の湯の道具として用いられるようになります。 様々な文化が開花した江戸時代になると大名道具として飾りものとして美術的価値の高い香炉が多数作られていきます。 佐賀藩(鍋島家)の御用窯でも高貴な方への贈答品...
コラム
香は古より仏儀で用いられ、清め邪気を祓うとされていました。平安時代には香りを楽しむことが広まり、時代を経て茶の湯の道具として用いられるようになります。 様々な文化が開花した江戸時代になると大名道具として飾りものとして美術的価値の高い香炉が多数作られていきます。 佐賀藩(鍋島家)の御用窯でも高貴な方への贈答品...
将軍家や諸大名などへ献上する高級な焼き物を生産するため、現在の佐賀県伊万里市大川内山に直営の御用窯を築きました。これが鍋島焼のはじまりです。 歴史は流れ、やがて廃藩置県を迎えます。廃藩置県後、鍋島焼は民窯となります。 明治30年、市川 光之助の長男として生まれた市川 卯内は鍋島焼の細工人として香炉、置物等の...
鍋島焼は、佐賀県伊万里市、おもに大川内山で、約三百五十年続く焼き物です。 江戸時代に佐賀藩(鍋島家)は、将軍家や諸大名などへ献上用の高級な焼き物を生産するために、大川内山に御用窯を築き、優秀な職人を集めました。高貴な方への贈答品として貴重な物を作ることが要求され、その製作技法が他に漏れぬよう入口に関所を設け...
伊万里・有田焼を代表する文様のひとつである「青海波」(せいがいは)。 穏やかな波がどこまでも続く様子を文様に落とし込んだ青海波には、「未来永劫平穏に」との願いが込められています。 この模様を生み出すには、均等な波の幅や角度が幾重にも連なるため、極めて繊細な作業が求められます。 絵付けにおいては繊細な筆使いに...