伝統文様「青海波」とは
伊万里・有田焼を代表する文様のひとつである「青海波」(せいがいは)。
穏やかな波がどこまでも続く様子を文様に落とし込んだ青海波には、「未来永劫平穏に」との願いが込められています。
この模様を生み出すには、均等な波の幅や角度が幾重にも連なるため、極めて繊細な作業が求められます。
絵付けにおいては繊細な筆使いによって波の濃淡や均等性も決まるため、熟練した技術が必要不可欠です。また、透かし彫りにおいては、立体物を等間隔に細工していくため、長い修行ののち技を習得していくこと他ありません。
代々香炉や透かし彫りの細工人としてこの地で江戸時代より受け継がれてきた鍋島藩窯の伝統と技術を守りながらも新たな美を追求し、日々作陶に勤しんでおります。